連絡先は聞けなかったけど

金曜の話

クラスメイトの台湾人の男の子が2019に日本に遊びに来た際、公園で写真撮っていたら、子供の写真を撮ってると通報され警察に追いかけられ、乱暴に捉えられて五時間拘束された話をしてくれた。英語を話す警官がいなかったからずっとGoogle翻訳使ってたことにも驚いていたし、中国人なのか？と台湾人の彼にとってセンシティブな質問をされたことにもとても怒っていた。最近もトルコ人の男性が言われもなく乱暴に拘束されて怪我した件が裁判になってたけど、可視化されてないだけで日本でいくらでもレイシズムによるひどいことはたくさんあるとわかる一例だった。もう本当に義務教育でレイシズムのこと勉強させてほしい、つらい。

そのあと主戦場という映画がロンドンの大学で上演、質疑応答もある催しへ友人と行ったのだけど、様々な国の学生さんたちとあれ見るのすごい体験でした。監督の話も面白かった。Netflixに企画持っていくと、意図が明らかなものはすぐ採用されるけど、右左どちらも存在しているような議論が生まれるものにしたいと伝えると採用されにくくなってしまうと言っていたのが印象に残った。その後友人とパブでたくさん話した。

0時過ぎに地下鉄を使おうとしたらホームでカタコトの日本語を言いながらついてくる酔っ払いのおじさんがいたのだが、すかさず若い女の子が間に入ってくれて驚いた。その子は電車に乗ってからも私に座席に座ってと促して、文句を言ってるおじさんの視界から遮るようにずっと携帯で数独をしながら立ってくれていた。

彼女の降りる駅は私の駅の少し手前だったのだが、同じ駅まで行くよと言ってくれて、なんだか表現が見つからないのだけどスマートでかっこよくて息を呑むように素敵だった。名前はディレイニーと言った。知的な眼差し

座っている間、自分がどう振る舞えばいいかわからなくて不安げに周りの人たちを見てたのだけど、向かいに座ってた違うおじさんが、私とディレイニーを見て、助け合いいいね！でもいつもこんなことばかりじゃないよ！みたいなこと言って降りていき、他人事でワロタ

主戦場観てあまりにも規模感が段違いのヤバさや自民党の終わり具合をあらためて感じ、ミニひろゆきとの対話の仕方も全くわからないし（もう話しませんが）諦念みたいなものを感じてたけど、その日のうちにまさにレイシズムとセクシズムに自分が遭遇した時に、盾になってくれる女の子がいたことにやや放心した。自分のことも、自分が信じてることも信じていける。日本帰ったら同じことするねと言ってさよならした。

もし初めて知った方がいたら主戦場は見てみてほしい、テーマは歴史認識だけど日本の話で、私たちの政府や私たちの生きてる社会の話だと思う。1000円で配信見られる！そして感想を聞かせてほしいhttps://mirail.video/title/3080001

今日はイギリスで勉強してる伊藤さんに教えていただき、障がいのある俳優が演じる演劇観てきた。最初どう見たらいいかわからなかったのだけど、良い作品だった。障がいのあることがただの題材になっておらず消費されてなくて、そこに彼ら三人がただいて、かっこよかった。字幕があってありがたかった、、お客さんの笑いどころが全然わからないところも多々あって、イギリスすごいな〜！という感じだった。（劇団はオーストラリア）この前も思ったけど共有できてる前提があると感じる。

終わってから伊藤さんビールご一緒してアカデミックど真ん中の方と色んな話が出来てとても楽しかった。また素敵な人と知り合ってしまったよ。

アーティストとアーティストの作る作品は一緒に考えないようにしてるという話が新鮮で、腑に落ちるところがあって今反芻してる。

それから、先日純ジャパって言ってる人がいてびっくりしたのだけど、親しい友人がもし言ってたらなんと突っ込んだらいいのだろうなーと思ってる